こんにちは、コンクリートファイブジャパン菱川です。

今日は、2016年2月6日に、下北沢オープンソースカフェで開催した、Mautic Meetup Tokyo #1 のレポートをお伝えしようと思います。

 

concrete5等のCMS 利用者からの関心の高さ

まず、おそらく日本ではまだ無名なこのマーケティングオートメーションツールの勉強会に集まったメンバーの自己紹介を行いました。主宰の私自身が concrete5 のコミュニティで活動を続けていることと、concrete5 がマーケティングに強いということもあり、concrete5 のユーザーの率が高い会となりました。また、WordPress や Drupal のコミュニティからの参加者もあり、CMS を使った Web インテグレーションサービスを提供している事業者にとっての、マーケティングオートメーションへの興味関心の高さを表しているのかなと思います。また、マーケティングの SaaS の開発者という立場での参加もあり、有意義なお話を聞くことができました。

 

Mautic 公式資料でマーケティングオートメーションの基本を学ぶ

セッションでは、初回ということでマーケティングオートメーションとは何なのかという導入の知識を、Mautic の公式資料を紹介させていただきました。Mautic の中心的な機能である、リード管理やキャンペーン、メール、フォーム、ポイントなどが何のためにある機能なのかを簡単に理解していただけたのではないでしょうか。こちらの資料は Mautic の方から ppt もいただいているので、日本語訳版も作成して公開します。

An Introduction to Marketing Automation & Mautic from Mautic

 

マーケティングキャンペーンの考え方とは(そして無料でこれができる衝撃!)

次に、マーケターの寺岡幸二さんより、人材派遣業を題材に、転職サービスに登録したユーザーのセグメント毎に最適なアプローチをし、どのようなエンゲージメントを設計していくか?という目線で、解説をしてもらいました。

Mautic のキャンペーンビルダーの使い方のイメージがしやすい、とても分かりやすいお話だったと思います。特に「ユーザーは必ずしもポジティブな反応だけを返すのではなく、ネガディブな反応もある(転職サービスの例でいれば、転職する気をなくす、など)。そのため、必ずネガディブな反応に対しても事前にきちんと考えた上で、ポイントの設計を行わないといけない」というお話は、顧客エンゲージメントの設計においてつい忘れがちな視点であるため、気をつけないといけないですね。…と書きつつ、いやはやこのレベルのマーケティングが無料ツールでできる時代なのかと感心します。

また、ここから発展してマルチチャネルマーケティング戦略にも容易に発展していけると思いますが、通常の SaaS の MA では高額なプランにならざるを得ません。ここがコストだけではないオープンソースのもう一つのメリットで、カスタマイズを行えば自由な発想でより高度なマーケティング戦略にも対応していくことができます。

 

AWS 上で Mautic を利用

最後に、デジタルキューブのエンジニアの堀家隆宏さんより、Mautic を14日間フリートライアルできるサービス、Mautic Powered by AMIAGE の紹介がありました。Mautic には、公式のホスティングサービスもあります。ただ、こちらは日本語で対応してもらえるという点と、自分の AWS アカウントで使えるという点が魅力ということです。

 

集え、日本の Mauticians!

勉強会を終える前に、今後の日本の Mauticians たちのコミュニケーションについて相談しました。Slack を使ったり、独自のサイトを立ち上げるというアイディアもあったのですが、今後の勉強会では、よりマーケターとしての経験の豊富な方にもご参加いただきたいということもあり、マーケターの参加率が見込める Facebook にまずはグループを立てることになりました。こちらからどなたでもご参加いただけますので、ぜひ情報交換にご参加ください。

第1回はマーケティングオートメーションの概略という内容でしたが、今後はより具体的な Mautic の機能の使い方や、カスタマイズの方法についても取り上げたいと思います。Meetup.com の Mautic Meetup Tokyo ページにて告知していきますので、ぜひこちらにもご登録ください。

 

それでは、Mautician の皆様、良いマーケティングオートメーションライフを!


* サムネイル画像は、しかたさんのツイートの写真を使わせていただきました。

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