concrete5 のバージョンアップ方法をブログに書かないのに Mautic のバージョンアップ方法を書くコンクリートファイブジャパン菱川です。こんにちは。

Mautic のバージョン1.3.0がリリースされましたので、バージョンアップ手順のまとめと、新機能「署名」をご紹介したいと思います!

リリースノート:Mautic 1.3.0 Released!

(もちろん concrete5 のバージョンアップ方法は concrete5 日本語公式サイト concrete5-japan.org に書いてますよ!)

 

Mautic のバージョンアップ手順

さて、Mautic のバージョンアップ方法と言っても、とても簡単です。ダッシュボードのベルアイコンにお知らせが表示されますので、「アップデートする」ボタンをクリックするだけです。ちなみに、このお知らせ欄はすごく重要ですので日常的にチェックしましょう。

画面キャプチャ:Mauticのバージョンアップ通知

 

次の画面でアップグレードバージョンのお知らせが表示されます。下の画面キャプチャではアップグレードバージョンが1.3.0になっています。バージョン1.3.xの次は2.0がリリースされる予定となっており、バージョンアップ方法が少し変わる見込みですのでご注意ください。

画面キャプチャ:Mauticをアップデート

「アップデートする」ボタンをクリックするとアップデートが始まります。アップデートを適用する前に、ファイルとデータベースのバックアップを取りましょう!Mautic は、WordPress 同様、アップデートプロセス中にコアファイルが上書きされるパターンの設計です(ちなみに、concrete5 はバージョンごとに別ディレクトリにコアファイルが保存されるため、上書き途中で処理が落ちて問題が起こることがない安心設計!)。

 

あとは、待っていれば完了です。

 

以上で基本的な手順は完了ですが、バージョン1.3.0では、バージョンアップ後にフォームが送信できないなどの不具合がコミュニティから報告されています。そのような場合は、キャッシュのクリアで解消する場合があります。また、アップグレードが途中で止まってしまった場合は、コマンドラインから再開することができます。

 

コマンドラインからキャッシュのクリア

SSH でサーバーにログインし、下記のコマンドでキャッシュのクリアが可能です。

$ cd /your/mautic/directory
$ php app/console cache:clear --env=prod


コマンドラインからデータベーススキーマのマイグレーション

Mautic の新しいバージョンのデータベース構造にマイグレーション(アップグレード)するには、下記のコマンドで可能です。

※ 必ず事前にデータベースのバックアップを取ってから実行してください。

$ php app/console doctrine:migrations:migrate --env=prod


バージョン1.3の嬉しい新機能:署名

リードオーナーごとに署名を設定できるようになりました。{sign くらいまでタイプすると、署名(Signature)を挿入できます。

画面キャプチャ:Mauticのメール作成画面で署名を入力する。{sign と途中までタイプして Signature と補完される


この署名は、リードオーナーのものが挿入されます。Mautic のプロフィールページから、各自の署名を登録できるようになっています。

画面キャプチャ:Mautic プロフィール編集画面


また、メール設定からデフォルトの署名を設定することができます。

画面キャプチャ:Mautic でデフォルトの署名を設定する


機能としては署名を挿入するためのものですが、日本のメール慣習的には、冒頭のあいさつ文として使う方法もありかなぁと思います。あわよくばあいさつ文と署名と両方登録できると良いのですが…着実に機能が改善されているので、そのうち実装されるのではないかと期待しています!


コンクリートファイブジャパンでは、Mautic のインストールだけでなく、実際の設定方法のサポートから、キャンペーンの立案・検証まで、運用を見据えたサポートを行っております。

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