決済サービス「Stripe」のアカウント作成〜サブスクリプションの設定まとめ

みなさん「Stripe」という決済サービスをご存知でしょうか?
開発元はアメリカの会社で導入費用は無料、設定も比較的かんたんにできるサービスで、対応しているクレジットカードの種類も豊富です。
アメリカなら英語ばっかり…?と先入観を抱いてしまいがちですが、ドキュメントやFAQなどの翻訳が進み始めており、実際に設定の操作をする Dashboard ページはすでに日本語対応してますので、英語が苦手な方でもかんたんに始められます。(しかもサポート問い合わせも日本語でOK)
さらに、2020年5月頃に今まで使えなかったJCBの決済も対応できるようになりました。
この度、concrete5 で Stripe を利用して有料会員サイトが作成できるアドオンができましたので、まずは Stripe の設定方法について解説しようかと思います!
目次 |
利用開始までの流れ
アカウントを開設
アカウントを作成しましょう。
https://stripe.com/jp にアクセスして、表示されたページから「今すぐ始める」をクリックします。
アカウント作成ページが表示されます。メールアドレス、名前、パスワードを入力して [アカウントを作成] をクリックします。
すぐにDashboardが表示されます。
登録したメールアドレスに確認メールが届いています。メール内にある [メールアドレスを確認] をクリックしましょう。
クリックすると、登録したパスワードの入力を求められます。パスワードを入力して [続ける] をクリックすると、アカウントの開設はほぼ完了です。
ただ、アカウント開設直後は「テスト中(テストデータ)」の状態です。実際にクレジットカード決済などは行なえません。諸々の設定が完了後「本番環境利用の申請」をすることで本格的な運用を開始することができます。
この段階ではまだテスト中のままで設定を進めましょう。
料金プランの追加
有料会員サイトとかだと、月額いくらとかのプランがありますよね。Stripe上ではそれを「商品」と呼んでいます。CMSのアドオンによってはアドオン側から商品を登録するものもあるようですが、今回はStripe側から登録する方法です。
会員制サイトの利用料金「月額¥100(税込)」として設定してみます。
左側のメニューから「商品」をクリックします。右側のページに表示されている [+商品を追加] をクリックします。
商品の登録ページが表示されます。商品名と、商品の説明を入力します。
次に料金体系を設定します。
「料金体系モデル」は「標準の料金体系」、価格は ¥100 に設定します。月額制にするので右側にある選択肢は [継続] を選択しておきましょう。「請求期間」は「月次」にします。
料金体系モデルは4種類あります。実際に設定する際は、目的の内容に応じて設定してください。
- 標準の料金体系:全部同じ料金で請求する
- 例:1商品¥500
- パッケージ料金体系:指定した数量ごとに料金を請求する
- 例:5商品セットで¥1,000、10商品セットで¥1,800など
- 段階的な料金体系:指定した数量ごとに段階的に料金を請求する
- 例:10個までは1商品あたり¥500、10個を超えたら1商品あたり¥450、50個を超えたら1商品あたり¥400など
- 数量ベースによる料金体系:合計数量によって1商品あたりの料金を請求する
- 例:10個の場合は1商品あたり¥500、100個の場合は1商品あたり¥400など
なお、この時点ではプランには消費税が含まれていません。次の手順で消費税を設定する必要があります。
消費税を設定
料金プランに消費税を設定します。
左側のメニューから「商品 > 税率」をクリックします。右側のページに表示されている [+テスト税率を追加]、または [+新規] をクリックします。
タイプは以下の4種類が用意されています。
- 消費税
- VAT
- GST
- Custom
今回は日本国内限定で考えていますので「消費税」を選択します。税率は10%、料金内に消費税を含めたいので「内税」を選択します。
設定が完了したら [税率を追加] をクリックします。
イベント(Webhook)を設定
アドオンによって、Webhook というイベントを設定する必要があります。
左側のメニューから「開発 > Webhook」をクリックします。右側のページに表示されている [+エンドポイントを追加] をクリックします。
これらはアドオン側で設定してほしい内容が明示されているかと思いますので、それらを反映してください。
送信イベントのプルダウンメニューは、クリックすると一覧と一緒に検索ボックスが表示されます。設定したいイベントを検索してクリックし、選択してください。
設定が完了したら [エンドポイントを追加] をクリックします。
本番環境利用の申請
実際に金銭のやり取りを進める場合は、本番環境利用の申請が必要です。
左側メニューから「本番環境利用の申請」をクリックします。
表示された画面に従い、事業情報や銀行情報などを入力し、申請を完了させます。
これらの入力が完了すると、すぐに利用することが可能です。特に本人確認書類を求められることはありませんが、場合によってはあるとのことです。ただそれも郵送ではなく、Web上で完結します。
※ JCB を利用する場合は3営業日〜3週間の審査がかかることがあるそうです。
Tips:プランの申し込みをテストするとき
プラン(商品)を申し込むとき、クレジットカード情報の入力を求められます。
テストなのに実際のクレジットカードで試すのはちょっと…そんなとき、実は Stripe 側でダミーカード番号を用意してくれています。リンク先は Stripe の公式ドキュメントです。まだ翻訳が進んでいないようで未翻訳になります。
International test card numbers の一覧にある Asia-Pacific タブをクリックします。すると、日本で使えるダミーカード番号が表示されます。
カードの有効期限は任意の未来年月、CVCは任意の番号を入力すると使えます。テストしやすくてとても便利ですね。
アドオンを導入すると concrete5 でも Stripe を利用できます
concrete5 の標準機能にはありませんが、弊社が開発した「C5J Stripe Subscription」アドオンを導入することで利用することが可能です。(リンク先は英語サイト)
設定したプランを Stripe に送信するブロックを用意しているので、ユーザーがページ上で申し込めます。
会員登録したユーザーは、concrete5 のマイページ上でプランの解約やクレジットカード情報の更新を行えます。クレジットカード情報は concrete5 があるサーバーでは保持されません。
また、マイページ上で請求書も確認することができます。(請求書の文面は英語表記です)
また、契約している料金プランに応じてグループ分けすることができるので、料金プランによってサイトを閲覧できる範囲や機能を制限することもできます。
英語ベースのアドオンですが、もちろん日本語翻訳も行われています。
ただ、このアドオンを導入する場合は必ず外部にサイトが公開されている必要があります。あまりないとは思いますが、ローカル環境やイントラネット環境など非公開のサイトについては、このアドオンを利用できませんのでご注意ください。
ご興味がありましたらぜひ、アドオンの紹介ページをご覧ください。